電気柵のしくみ
電気柵は、AC100VやDC9-12V(バッテリー、乾電池)を電源とするパワーユニットが発生させるパルス電流を電牧線に流し、これに触れた動物にショックを与えて、田畑などへの侵入を防ぐものです。
電牧線に流れる電圧は10,000Vに達しますが、法律で定められた電気さくを使用する限り、危険なものではありません。
こちらが、家庭用電源100Vを電源とする電牧器を使用した例です。 ※ PSE規格に適合したAC100V仕様のパワーユニットは漏電遮断器を設置、ACアダプターは不要です。
下図の様に電牧線へパワーユニットを介さず直接家庭用電源100Vを繋いではいけません。(厳禁!)
法律違反であるとともに、非常に危険で死亡事故につながります。
なぜ電気柵は安全なの?
パワーユニットから電牧線へ発生させる電圧は約6,000~10,000Vに昇圧されていますが、通電時間は僅か1/3,000~1/4,000秒で、1回で送出される電気量(クーロン)は最大で3ミリクーロンとなります。
国際電気標準会議で、人体への影響として交流電気量が安全限界値50ミリクーロン(電流・秒数)に定められていますので、電気柵の電気量は極めて少ないものです。
それでは、人体への影響を家庭用電源100Vと一般的なパワーユニットで電気量を比較し考えてみましょう。
家庭用電源AC100V 20A(ブレーカーの最大電流が20A)直の場合
最大電気量20クーロンが、継続的に流れ続けます。
パワーユニットを使う場合
最大電気量954マイクロクーロン(0.000954クーロン)が約1.2秒間隔で断続的に流れます。