執着し易い場所の「クマ対策用電気柵の設置アドバイス」
執着し易い場所の「クマ対策用電気柵の設置アドバイス」
1、「トリップ式」電気柵
通常、熊用の電気柵の架線段数は3~4段を推奨していますが、養蜂やとうもろこしなど熊が執着しやすい場所へ電気柵を張る場合、下の土を掘り潜って侵入してくることがあります。
その場合、普通に電気柵を張っても下から潜る為、架線の数を増やしても効果が無く有効な方法ではありません。
そこで、圃場へ執着した熊を防除する為によく使われる方法が「二重柵(トリップ柵)」です。
通常、3~4段に張った電気柵の15~20㎝手前にもう一段電気柵を張るという物です。
張る高さは地面から15~20㎝の高さが理想で、支柱が別途必要となり支柱の長さは50~100㎝あれば十分です。
グラスファイバーポールなら切って使用されると安価です。
2、「突出し型クリップ」使用電気柵
トリップ柵以外でも、「突出し型クリップ」を使用すれば今までの電気柵を二重柵に機能強化をする事ができます。
下の写真のように、現在の電気柵に「突出し型クリップ」を足すだけで、15㎝手前に電気柵を張ることができ、トリップ柵と違い支柱が要りません。
又、「突出し型クリップ」自体に電気が流れているので、電線以外でもクリップに触れても感電するようになっています。
「突出し型クリップ」は、通常のホワイトワイヤー以外の、夜間に視覚効果の高い「リボンワイヤー」でも簡単に使用ができるので、養蜂のような移動の度の設置撤収には便利です。
(使用されているポールサイズに合わせ、10型と12型、14型と用意しています)
イノシシも同様ですが、執着しやすい場所へ電気柵を張る場合の参考になさってください。