わたしたちにできるカラス被害対策
☆彡カラスによる農業被害☆彡★
さて今回はカラスによる農業被害とその対策について話していきたいと思います。
カラスによる被害といいますと、住宅地のゴミ置き場を漁って散らかされた被害や
ベランダからハンガーを盗んで巣作りに利用された被害などさまざまな例があります。
農業被害でいうと、農作物を食べられるあるいはつつかれるといった食害ですね。
その他にも植えたばかりの苗を引き抜いて種子を食べたり、ビニールハウスの被覆に穴を開けたり、
畜産飼料の盗食や生まれたばかりの子牛をつつくなどの被害も確認されています。
☆彡カラスは賢い？☆彡★
カラスは警戒心が強く、記憶力が優れていて、学習した内容を親から子や仲間へ伝えるため、
一度いい餌場だと学習されると周囲のカラスにも同様に覚えられてしまいます。
一般的に鳥類の視力は良いとされていますが、カラスの視力は鳥類の中では普通でヒトよりも少し良い程度です。ただ、紫外線が見えるとされていてわたしたちには感じることのできない光でゴミ捨て場や圃場での餌を探し当てているのかもしれません。
聴力は聞こえる音の範囲がヒトよりも狭いのでわたしたちに聞こえない音はカラスにも聞こえていません。そのため、超音波による追い払い機器は効果的ではありません。
ただ、音階の違いには敏感でわたしたちでは違いが分からない音でもカラスには違って聞こえています。そういった音階の違う鳴き声で仲間と意思疎通をしているのかもしれません。
☆彡カラスに負けないために「3つの対策法」☆彡★
では私たちができるカラスに負けないための対策はどういったものでしょうか。
●対策１ 「直接遮蔽」
・防鳥ネット
圃場全体を完全に覆い物理的に侵入を遮る方法です。
非常に効果が高いですが、それぞれの広さに応じて、防鳥ネットを購入する
必要があり、すき間なくネットを張る労力がかかります。
●対策２ 「接近妨害」
・テグス
圃場の周囲や上空に見えにくいテグスを張りカラスの接近を防ぐ方法です。
カラスは羽を広げると幅が1ｍほどになるため、1ｍ間隔でテグスを張り、
羽ばたきができないようにします。物理的に接近を防ぐだけでなく、
「何かが羽にぶつかった！なんだろう！？」という心理的に恐怖心を与えるため、
比較的長期的な効果が期待できます。また、ホームセンター等で比較的安価で入手でき、
畑全体を覆う必要がないため、防鳥ネットに比べて設置の手間が少ないです。
●対策３ 「追い払い」
・爆音や音声での追い払い
爆音機などのように定期的に大きな音を出す追い払いは、しばらくすると学習されて
効果がなくなってしまう恐れがありますので、いくつかの音声がランダムに鳴る機器の方が
カラスが慣れにくいため長期的な効果が期待できます。できるだけ変化をもたせるように、
設置場所や時間帯、時期などを変えるとさらに効果的です。
当店のカラス用心棒シリーズは、カラス専用の電子爆音防除機です。
「カラスがタカに食べられている悲鳴」、「カラスの警戒音」、「ヒトの怒鳴り声」など
カラスが嫌がる忌避音をランダムで再生し、カラスにとって慣れさせない環境を作り、
追い払いを行います。
カラス撃退音声マシン「カラス用心棒ネオ」や
日中はカラス用の音声を夜間は防犯用の音声を鳴らす「カラス用心棒SS」など
用途に合わせた対策もできます。
音声の種類や実際の音を動画にしていますので、気になる方はチェックしてみてください。
「カラス用心棒ネオ」
「カラス用心棒SS」
・パチンコ、ロケット花火や爆竹で追い払い
カラスを近くに見かけたら、すぐパチンコなどで追い払いをすると、
そのカラスに「ヒトは怖い」と学習させることができます。
その行為を何度も繰り返すと、カラスはヒトを見ただけで逃げるようになるため、
カラスを見かけたときは何らかの追い払いをすると良いです。
当店は下記の商品も取り扱っておりますので、気になる方はチェックしてみて下さい。
「スリングショット（強力パチンコ）」
・鳥追いカイト
比較的安価で設置も簡単で効果があります。ただし慣れてしまうと効果が薄れるので、
設置場所を変えるなどして慣れさせない工夫が必要です。
また、風に煽られることが前提の対策なので、無風が多いところだと効果が薄くなってしまいます。
風の力によって破損や紛失も起こりやすいので、こまめに設置するポールや糸などの強度を
確認しながら使用すると良いです。
このようにカラスによる農業被害を防ぐには、上空から接近させないようにする工夫が必要ですが、
圃場全体を取り囲むような対策は労力や費用がかかりなかなか難しいものです。
背が低い野菜などはテグスと鳥追いカイトの組み合わせ、背の高い果樹などは追い払い音声機器や
鳥追いカイトの組み合わせなど工夫して対策をすると手頃な費用で効果が期待できます。
