“シャインマスカット盗難”長野で相次ぐ
毎年、収穫時期になると鳥や動物に農作物を荒らされる鳥獣害の被害が多く聞かれます。
最近はそれに加えて農作物の盗難の被害についてもよく耳にするようになってきました。
(協和テクノがあるここ長野県須坂市でも高級ぶどうシャインマスカットが盗まれ、逮捕者も出ました。)
“シャインマスカット盗難”長野で相次ぐ 窃盗容疑などで男女3人逮捕 転売目的? 警察や農家が警戒強化
昔から自然の地形や環境の中で、「盗まれる」ということをあまり想定せずに育てられていることが多く、農家の方々は胸を痛めているに違いありません。
しかし、このような農作物盗難のニュースが身近で起こってしまっている現実はしっかり受け止め、できるだけ被害に遭わない対策を考えて置きたいものです。
【農業保険】
「盗難」と聞いて思い浮かぶのが「保険」です。
保険は未来のリスクについて保障してくれるものですので、検討の価値があります。
農業に関する保険では、「収入保険」という保険で農作物の盗難被害を保障してもらうことができます。
農業収入の9割を下回った場合に決められた額が補填されるという制度で、一定の収入が約束されますので安心できます。
盗難被害に遭わないことが一番ですが、万一にときに備えて保険に加入しておくと安心です。
自然災害はもちろん、ケガで農作業ができなくなった場合や、市場価格の変動で農作物の価値が下がってしまった時なども保障対象になるそうです。
【盗難防止対策】
盗難防止に「絶対安心」はありません。
農作物の盗難防止には様々な対策を組み合わせることが大切です。
1)防犯ステッカー・防犯パネル
盗難を防ぐ際にまず考えたいのが、犯人に「ここはやめておこう」と思わせて犯罪行為自体を思いどまらせることです。
農作物を盗まれないようするために、農地周辺のよく見える場所に「防犯対策中」と書かれたステッカーやパネルを掲げて、犯人に「ここは入りにくいな」と思わせることができます。
「防犯意識が高い」と思わせることができれば、侵入をあきらめさせることができます。
2)柵やネットを張る
窃盗犯は侵入から犯行までを数分以内で済ませるといい、侵入が大変になるとあきらめることが多いそうで、侵入しづらい環境をつくることが被害を防ぎます。
広い農地ではすべてを柵やネットで囲うのは難しいかもしれませんが、人目につきにくいところはネット等で特に侵入しづらいような対策をすると効果的です。
3)防犯カメラ・センサーライト・非常ベル
まめなパトロールもとても有効ですが、大変な労力がかかります。
無人でも威嚇・警戒できる仕組みとして、防犯カメラやセンサーライト、非常ベルなどを有効に活用しましょう。
防犯カメラは設置されているのがわかるだけで威嚇効果があり、万一被害にあってしまった場合にも犯行の様子を記録して証拠を残せるメリットがあります。
センサーライトは特に夜間の威嚇効果が期待できます。暗闇の中でライトが点灯すると非常に目立つので、侵入をあきらめさせる効果があります。
非常ベルは最近、ベル以外の音で例えば人間の声で警告するタイプのものもあります。これもとても目立つので侵入しづらくなります。
音声での警告のため、センサーライトではカバーできない昼間の威嚇効果も期待できます。
4)地域での情報の共有と発信
地域の生産者はもちろん、一般住民の方に向けても防犯対策中・防犯警戒中であることを発信し、より多くの人の目を光らせることで被害を防ぎます。
不審者を見かけた際の連絡先を記載したチラシを配布したり農地周辺に掲示するなど、地域全体で防犯に取り組みます。
鳥や動物の被害と違って、農作物の盗難は計画的に行われることが多いものです。
事前の下見をしたり、防犯対策のウラをかかれてしまうということも考えられます。
防犯のために多くの目が注がれていて、犯行を行うのはリスクが高いと思わせることが被害に遭わないことに繋がります。
各生産者がそれぞれの農地に侵入防止対策を行い、地域ぐるみで情報共有することが有効な対策になります。
農家さんが、昨今の気候変動による天候に悩まされる中、大切に育てられた農作物を盗む輩は決して許されるものではありません!しかしそんな輩がいることも事実です。
まさかうちの畑が!とならないよう自衛しておくことが大切ですね。
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